まずはじめに
印鑑を機械で彫刻するということはどのようなことからお話しさせていただきます。
機械彫りについて
はんこ屋さんの店先に置いてあるケース売りの既製品の印鑑は、一部店舗を除いて機械で彫ったものとなります。
どのようにして彫刻しているかと言いますと
最近では、一度に数本の印材をセットすることで数分でまとめて彫れるものもあり、既製品の印鑑は、各名前ごとに字母と呼ばれているいわゆる印鑑用のフォント文字があって、パソコンに名前を打ち込むことでその字母通りに機械で彫刻することになっています。
既製品の印鑑を認め印として使うことならば、同姓の人で同じ店舗で購入すれば、どこを切っても金太郎飴ではありませんが、同じ陰影のものとなります。
実印を機械彫りにすると
実印として機械で彫刻することに際してはどうなるかといえば、まったくの同一の字母がワンパターンということではないにしても、各印章用彫刻ソフトが同じであれば数パターンがあるのみで、既製品の印鑑同様に数分で彫りあがってしまうことに変わりはありません。
印材が、薩摩本柘植と呼ばれている木の材料でも、水牛でも本象牙でも、彫刻する時間が数分程度異なるだけで、彫刻の作業としてはまったく同じで、何も専門的な知識も技術もまったく必要がないと言うことです。つまり、レポートをワープロに入力してプリントアウトするのと同じ行程で銀行印や実印ができてしまうことになります。
まあ、安ければいいし登録してしまえば実印だしという考えならば、偽造される可能性が高い機械彫りでもかまわないという人はいらっしゃるでしょう。また、既製品で印鑑登録している方々もいらっしゃるようです。
実印や銀行印は手彫りがオススメ
それでは、手彫りとなるとどうかと言えば
これもピンキリで、手で彫ってあるからすべてが値段なりの値打ちがあるかと言えばそうは言えないというのが現状です。
たとえば、お寿司を手で握っているかといって誰でも美味しいかと言えば、ネタを選ぶ目利きや握る技術には天と地ほどの差があることは想像できると思います。
印鑑についての手彫りも同じで、実印の字体となる篆書を書道から研鑽し研究を重ねているのかどうか?や彫刻する技術を日々鍛錬しているのか?もしくは印材を選ぶ目利きも当然含まれます。
そこで、大阪では初めて現代の名工を受章し勲六等瑞宝章までの名誉を与えられた澤村宗一氏の彫刻する印鑑ならばどこに出しても恥ずかしくない実印になることを保証します!
昨今では、実印は早くて安ければいいという人と、高くても職人の技術にて真心込めて手彫りで時間をかけて彫ったものが良いという人の二択なのかもしれません。